ワイモバイルは月額料金のリーズナブルさに加えて、ソフトバンクの通信施設をそのまま利用する事による通信品質の良さや1回10分間無制限に通話料のかからないかけ放題サービスが評価され利用者がどんどん増えています。
ここではワイモバイルにMNPする時に気を付けたい注意点をまとめて、ワイモバイルにMNPする方がスムーズにMNPできるように紹介します。
1.ワイモバイルにMNPする前にかかる費用を確認しよう
まずはワイモバイルにMNPするにあたって発生する料金の確認です。
基本的に現在ほとんどの通信サービスは2年縛りのような自動更新になっていて、自動更新制で利用する代わりに基本料金から割引を受けるようなシステムになっています。
そのため、更新時期以外で解約や解約の伴うMNP手続きを行うと契約解除料が発生します。
ドコモやau、ソフトバンクなどの大手キャリアの場合は2年ごとの自動更新となっていて2年ごとに来る更新月の2ヶ月間以外はほとんどの場合9500円の解除料金が設定されています。
それ以外にワイモバイルでも電話番号をそのまま利用できるようにするための手数料としてMNP転出手数料というものが発生します。
このMNP転出手数料も大手3キャリアで料金が変わらず3000円です。
ここまでがワイモバイルにMNPする場合、元々利用していた携帯電話会社で発生する費用です。金額の幅で言うと更新月で3000円、それ以外のタイミングで12500円の費用が発生すると想定していただければ間違いないでしょう。
最後にワイモバイルへのMNPをする時に3000円の契約事務手数料が発生するので総額をまとめるとMNPをするためにかかる費用は6000円~15500円と想定する事が出来ます。
※MVNO系の格安SIMからワイモバイルへMNPする場合はその事業者ごとに解除料金の制度が変わり大まかな目安が出せないので公式サイトなどでご確認ください。
2.ワイモバイルの音声SIMにMNPする時はSIMロックと端末の対応周波数に気を付けよう
ワイモバイルでSIMのみの契約をする場合はドコモやau、ソフトバンクなどで購入したスマートフォンにはその携帯電話会社のSIMカードでしか通信する事ができないようにSIMロックがかかっています。
ワイモバイルのSIMカードをそのまま端末を変えずに利用するのであれば、他社のSIMカードを挿しても通信する事ができるようにSIMロックの解除手続きをする必要があります。
基本的に2015年の春以降に販売されたスマートフォンであればSIMロック解除の対象となっています。
正確な条件は公式サイトに表示されています、どちらも基本的に2015年5月以降に発売された機種が対象になっているので正確な条件を確認してください。
【ドコモの場合】
【auの場合】
【ソフトバンクの場合】
端末によって変わる対応周波数について
実はスマートフォンには機種によって対応周波数というのが設定されていて受け取れる電波と受け取れない電波というのが機種によって変わります。
現在、大手キャリアや家電量販店などで販売されているようなスマートフォンであれば対応周波数が違うからと言って「ワイモバイルの電波とかみ合わないから通信できなかった」ということにはまずなりません。
ただワイモバイルはソフトバンクの通信回線をそのまま利用しているため、回線を繋がりやすくするためのプラチナバンドなどに対応した機種かどうかで通信品質が変わる可能性は十分にあり、できれば気を付けたい部分です。
今、大手キャリアが提供している電波は複数の電波を組み合わせて回線品質を引き上げているためなるべく対応していて欲しい部分ではありますが、最低限ソフトバンクのプラチナバンドである900MHzだけでも現在所有している機種が対応しているか確認してみて下さい。
3.ワイモバイルにMNPする前にキャリア特有のサービスを使っていないか確認しよう
他社からワイモバイルへMNPをする時に必ず確認していただきたいのが、「その携帯電話会社特有のサービスを使っていないか」です。
基本的にMNP手続きをする場合、手続きが完了した時点で元々利用していた携帯電話会社はそのまま解約となるので今までに利用していたサービスのデータが全て消えてしまいます。
もちろんスマートフォン本体のデータが消えてしまうという訳ではないので、本体内のストレージやSDカードに保存されているのであれば解約後でも自由にデータを扱えます。
ただ、携帯電話会社のクラウドストレージに保存されるようなゲームのデータや写真保存アプリなどの場合は別で基本的にはそのまま解約と同時にデータが消えてしまう事がほとんどです。
ワイモバイルへMNPする前に気付いたのであればスマートフォン本体に保存しておいたり、キャリアとは関係のないGoogleフォトなどのサービスにデータを移して対処できますがMNPしてしまったのであれば諦めるしかなくなってしまいます。
電話帳のデータなどはもちろんですがMNPをする時は必ず消えてしまうと困るデータをバックアップしておきましょう。
4.事前にMNP予約番号を取得してワイモバイルにMNPする準備をしよう
最後にワイモバイルへMNPをするために、事前にMNP予約番号を取る方法を解説します。
まず、大手3キャリアのMNP予約番号を取る方法を公式サイトからまとめました。
【ドコモの場合】
【auの場合】
【ソフトバンクの場合】
電話窓口でMNPの予約番号をスムーズに取得するコツは?
他社へMNP手続きをしようとしたことがある方なら分かると思いますがMNPの予約番号を取得しようとすると他社へのMNPを引き止めるために様々な手を使って対応されるため非常に時間がかかる場合もあります。
これは日にちや時間帯にもよりますが、対応するオペレーターによってMNP予約番号を取得するまでの時間に激しく差があり場合によっては非常にストレスがかかる時もあるため、ここでスムーズに予約番号を取得するためのコツを解説します。
まず、第一は「事務的な対応をする」事がなにより重要です。
基本的にオペレーター側も淡々とMNPすることによる注意点や費用を伝えてくれますが、予約番号を取得しようとして電話している上で同情的な対応をすると比較的粘り強く引き止められやすいです。
手続きをしないことはあり得ませんがなるべくはMNPを引き止めたいという感情もあるので事務的に進め切ってしまうのが基本的なコツです。
あとはちょっとした小ネタのようなものですが、明らかに時間を稼いで手続きを進めてくれない場合はそのまま一度切ってかけなおしたり「もうお店にいて販売員さんを待たせているので早くしてほしい」などの時間をかけられない事情を伝えるのも経験上のコツですが有効だと思います。
MNP手続きをする時は失敗のないように気を付けて手続きしよう
ワイモバイルに拘わらずですが、スマートフォンを一台契約しようとするとどうしても40分から1時間は時間がかかります。
それに加えてMNP予約番号の取得や新しい機種で使うアクセサリーを選んだり、元々利用していたスマートフォンからデータをバックアップするような時間を加えて事前に用意せずに進めてしまうと長くて半日かかってMNPすることになることもざらにあります。
せっかくの休みが新しい機種の設定やうっかり消えてしまったデータへの対処だけで消えてしまうと悲惨ですし、ワイモバイルへのMNPを検討している方以外もぜひ確認してからMNPに挑んでみて下さい。
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