●格安SIMに対抗したプランを各社が提供開始
MMD研究所による調査によると格安SIMの割合が、7.4%(2017年3月調べ)となり、
昨年対比でみても1.8ポイント上昇しています。
そのため、各3大キャリアも格安SIMに匹敵するプランを打ち出してきました。
※参考URL:https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1638.html
★docomoの場合
特定の端末を購入する事で、毎月1,500円を割り引く「docomo with」を取り入れ、
格安SIMに対する攻勢を強めています。
ただし、特定の機種(arrows Be F-05J/Galaxy Feel SC-04J)のみが該当で、
現状iPhoneが未対応となっています。
★auの場合
データ量分だけ支払いする「auピタットプラン」と
20GBや30GBが利用できる「auフラットプラン」が登場しました。
「auピタットプラン」はユーザーのデータ利用料にあわせて2980~5480円の5段階定額料金が適用されます。
「auフラットプランはデータ利用料20GBが月額6500円。30GBが月額8500円となります。
ただし、今のところiPhoneはこの両プランから除外されています。
新iPhone8が出るころに適用するという話もありますが、現状はauのAndroid端末のみです。
★SoftBankの場合
SoftBankは格安SIMを取り扱うY!mobileという子会社を持っており、
SoftBank自身からは格安SIMに匹敵するプランは提供されていません。
そのため、Y!mobileがSoftBankの格安SIM対応プランを提供している会社といえます。
●各キャリアで使える格安SIMはもともと割安。
筆者ははじめ、日本通信/B-Mobilを利用していましたが、
2015年ごろmineoへ乗り換えました。その為、格安SIMの利用年数は、
全体を通して4年以上になります。
mineoのdocomo回線にて、デュアルタイプ(データ通信+090音声通話)の
3GBを利用していますが、月額1,600円+税です。
上記格安SIMの料金体系を見ていくと、正規でキャリアの利用を考えると、
docomoの場合だけでも、なるべく格安SIMに近い条件のプランを整えていくと、
「基本プラン/1,700円」+「パケットパック/3,500円」+
「インターネット接続サービス/300円」=「5,500円~」となっていきます。
●大手キャリアのから乗り換え時は解約手数料がネック。
「格安SIMは安い!」というご理解が進んできたのではないかと思うのですが、
いざ、乗り換え!っと思ったときに立ちはだかるのは「解約手数料」です。
解約と同時にMNPを行う場合には、解約手数料の他にMNP転出手数料が必要になります。
ただし、契約するプランによって多少の違いはあるものの、
格安SIMのスタンダードなプランを選んだ場合、
大手キャリアのプランと比較すると3000円以上安くなることが多いです。
解約やMNP転出手数料などの一時的な支出を見越しても、
数ヶ月で回収できることがほとんどだと考えて良いでしょう。
解約する際には以下の費用がかかります。
1.契約事務手数料 ※必須 |
2.MNP転出手数料 ※必須 |
3.契約解除料(解約金)※更新月以外の解約時の場合など |
4.端末代金 ※端末代金の支払いが残っている場合 |
この中で 誰でも必ず支払わなければいけないのは
「1.契約事務手数料」と「2.MNP転出手数料」です。
それ以外の費用が必要かどうかは利用状況によって人それぞれ変わってきますが、
やっかいなのが「3.契約解除料(解約金)」となります。
このお金は契約更新月に解約した場合は不要となるため、解約するタイミングが重要になってきます。
※「4.端末代金」については支払い完了時かそうでないかにより異なります。
※解約手数料と新規契約キャリアへの手数料は支払先が異なります。
◆契約事務手数料:3,000円
契約事務手数料はMNPの転入先、つまり新たに契約する通信会社に支払います。
docomo・au・SoftBankとも金額は一律(契約後、初回の請求分に加算されます)。
格安スマホ等に乗り換える場合はキャンペーン等で無料となる場合もあるようです。
◆MNP転出手数料
・docomoから転出:2,000円 |
・auから転出:3,000円 |
・SoftBankから転出:3,000円 |
MNP転出手数料とはMNP(ナンバーポータビリティー)を利用し、
電話番号を変えずにそのまま他社へ乗り換える場合に必要な費用です。
こちらは転出先、つまり解約する会社から請求されます。MNPする際は必須の費用です。
◆解約金/手数料
3大キャリアで契約すると、ほとんどの人が2年の長期契約をしているかと思いますが、
これはいわゆる「2年縛り」と呼ばれるものです。
長期の契約により割引を受けることができますが、
最低でも2年間利用し、契約が更新される月に解約しなければ契約解除料がかかってしまいます。
MNPや解約する場合にはこの更新月に解約することが費用を抑えるために重要となりますが、
そもそも乗り換えてしまった方がトータルとして安くなる傾向が強いです。
基本、3大キャリアの解約金は9,500円ですが、サービスにより異なる場合があります。
※端末の未払い金がある場合はその支払いが加算されますし、SoftBankの場合はプランによって例外があります
※※SoftBankの学生割引の違約金は3,000円など。
ご自身が利用されているプランをご確認される方がよいかと思います。
●大手キャリアの格安プランに2年目以降からの割引継続があるかないかを確認しよう。
★docomoの場合
docomo withの注意点は
・2年縛りのプラン(カケホーダイ、カケホーダイライト、シンプルプラン)への加入が必要です。データプラン(スマホ/タブ)は対象外です。
・今まで端末購入後2年あった「月々サポート(端末購入サポート)」はなくなります。
・端末は定価で買うかたちとなります。
・機種変の際、次の機種でdocomoで月々サポート対象外のスマホを購入した場合は、1500円割引はなくなります。
★auの場合
「auピタットプラン」及び「auフラットプラン」は共に
7月14日~12月31日までの期間限定で「ビッグニュース! キャンペーン」が行なわれています。
月1000円が割引かれますが、キャンペーン終了後は値上がりになると思われます。
※「ビッグニュース! キャンペーン」の適用期間は1年間となります。
※※適用条件は機種変更・新規契約・MNPとなります。
★SoftBank子会社Y!mobileの場合
3年目以降も1,000円割引きが継続されることが発表されました。
これで、ずっとスマホプランS(1GB)は月額2,980円、ス
マホプランM(3GB)は月額3,980円、
スマホプランL(7GB)は月額5,980円で使い続けられます。
参考URL:https://www.softbank.jp/corp/group/sbm/news/press/2016/20160222_01/
●3年間の支払金額を各キャリアと格安SIM会社とで比較してみた。
※MMD研究所は「2017年携帯電話の利用料金に関する調査」より、
現在支払っているスマートフォンの平均月額料金は、
大手3キャリアは平均7876円、格安SIMは平均2957円となっているため、
平均金額を元に、3大キャリアと格安SIMの3年間利用時における、
ご利用金額表をつくってみました。
3大キャリアと格安SIM利用での1年目での差額が「58,668円」
2年目で「117,3636円」3年目で「176,004円」になります。
このことから、たとえ1年目にて、解約手数料などを支払ったとしても、
その穴埋めは1年以内に出来ることがうかがい知ることができます。
筆者は約4年間格安SIMを使い続けています。
格安SIMの会社を乗り換えたことや、途中でプラン変更などしているので、
単純な費用算出は難しいですが、それでも、3大キャリアと比べると格安で済んでいます。
賢く格安SIMを使いませんか?