契約した通信事業者のデータ通信をスマートフォンを利用してWi-Fiルーターのように自分の持っているPCやタブレットに繋ぐことで他の端末を通信させる機能をテザリングと言います。
この機能は大手キャリアの場合テザリングオプションとして月額料金を支払わないと利用する事の出来ない機能ですが格安SIMになると機種や利用しているキャリアにもよって利用できるか、できないかが変わるので少し複雑です。
今回はそんなテザリング機能をLINEモバイルで利用した場合のメリットや注意点を解説していきます。
LINEモバイルではテザリング機能が無料で使い放題
まず格安SIMはその通信事業者によってテザリング機能が使えるかどうかに違いがありますが、LINEモバイルの場合は無料でテザリング機能が使えるようになっています。
2018年の3月に大手3キャリアの一部でテザリングオプションの無料キャンペーンが突然終了するという告知がありニュースにもなりました。
結果はまだはっきりしておらず現状、ドコモは無料を継続、auとソフトバンクは有料化したまま継続される可能性が濃厚という状況でテザリングオプション有料化の流れは続いています。
そんな中LINEモバイルでは無料でテザリング機能が使えているのでテザリング機能を目的としてLINEモバイルを利用する方も多いと思います。
LINEモバイルでテザリング機能を使う事の出来る対象機種は?
格安SIMではSIMフリーの他社端末を利用する事が多いのでLINEモバイルとしてはテザリング機能が無料で使える状態であっても端末との相性が悪くテザリング機能が使えないケースもあります。
基本的にLINEモバイルでテザリング機能が安心して使える機種をandroidとiPhoneに分けて簡単に整理すると、iPhoneは全体的にSIMフリーの状態になっている機種とドコモで契約した機種に分類できます。
LINEモバイルはドコモ回線を利用した格安SIMなので、ドコモで購入したiPhoneの場合はSIMロック解除の手続きをしなくても基本的に通信させることが出来ますしテザリングもできます。
auやソフトバンクで購入したiPhoneの場合はもちろんSIMロックを解除していない限り、ドコモ回線を認識できないのでSIMロックの解除が済んでいるか確認しておきましょう。
androidの場合はSIMフリーのスマートフォンやLINEモバイルで販売されているスマートフォンに関しては、まず問題なくテザリング機能が使えます。
auやソフトバンクのandroid機種についてはLINEモバイルはテザリング機能が使えません。
ドコモで購入したandroidについては、特に注意すべき点として「ドコモで購入したandroidスマートフォンでもLINEモバイルのテザリングに対応していない機種が意外と多い」という点に注意してください。
もし、ドコモで購入したandroid端末をLINEモバイルでも利用するのであれば公式サイトで動作確認済み端末としてテザリングが「〇」の表示になっているかどうか確認を取ってからの利用をオススメします。
【LINEモバイル:動作確認済み端末】
https://mobile.line.me/support/device/
LINEモバイルのカウントフリーはテザリングで接続した端末での利用もカウントフリーになる
LINEモバイルの基本的なサービスの強みとして、指定された特定のサービスを利用する場合は通信量を消費しない「カウントフリー」という機能があります。
LINEモバイルで利用するプランによってカウントフリーの対象となるサービスの数が変わります。
LINEフリープランはその名の通りLINEを対象としてカウントフリーを利用する事ができ、コミュニケーションフリープランの場合はLINEに加えて主要なSNSサービス3種(Twitter、Facebook、Instagram)が対象になります。
更に、コミュニケーションフリープランにLINE MUSICも加えてカウントフリーの対象になっている料金プランがMUSIC+プランです。
通信量の心配をせずに頻繁に利用しているサービスを使える事がLINEモバイル特有のメリットですが、実は唯一無二の強みとしてテザリングをして通信したとしてもLINEモバイルのカウントフリーは適用されます。
基本的にLINEモバイルのカウントフリーは通信している時にどこに繋がっているのかを判断してカウントフリーの対象かどうかを判断しているため、そこまで意識しなくとも自動的に利用できるものではありますが見落としがちな注意点を紹介しておきましょう。
主要なSNSサービスについてはカウントフリーの対象となる機能が決まっているので、うっかり対象外の機能を使っていると気付かないうちに速度制限がかかる場合があります。
例えば、主要なSNSサービスから外部リンクへ接続した時はもちろんですが、Twitterのライブストリーミング動画やFacebookのFacebook Live機能やMessengerの利用についてはカウントフリーの対象外になるので注意してください。
また、LINE MUSICもMISIC+プランでカウントフリーの対象にする事ができますがストリーミングでの音質設定の推奨が「中」以下での利用を推奨しており、高音質で長時間利用した場合は通信品質維持のため速度が制限される場合があります。
LINEモバイルでテザリングを利用する方法
最後にLINEモバイルを利用してスマートフォンでテザリングを利用するための手順をiPhoneとandroidに分けて解説します。
【iPhoneでテザリングをする場合(Wi-Fi接続)】
「設定」のアプリを開き「モバイルデータ通信」の項目から「インターネット共有」を選択します。
インターネット共有の画面でインターネット共有のボタンがOFFになっている筈なのでWi-Fiのパスワードを自分しか分からないものに設定したうえでONに切り替えましょう。
Wi-Fiの設定がオフになっている場合は、このタイミングで「Wi-Fiはオフです」という警告が出てくるので「Wi-Fiをオンにする」をタップして設定完了です。
設定が完了した段階で接続したい端末のWi-Fi設定画面を開くとインターネット共有がオンになっているiPhoneが表示される筈なので、設定したパスワードを入力してWi-Fi接続を完了させましょう。
iPhoneのホーム画面でもステータスバーにインターネット共有という青い表示が出てくるので端末を接続したら接続中の表示台数に間違いがないか確認する事ができます。
【androidでテザリングをする場合(Wi-Fi接続)】
androidもiPhoneと同様で「設定」のアプリから進んでいきます。
設定画面の「無線とネットワーク」の欄から「その他の設定」を選択します。
画面上部に「テザリング」という表示があるので続けてタップします。
「Wi-Fiテザリング」のボタンがあり、オフになっている状態であればオンに切り替えをすればテザリングが始まるのですが初めてであればSSIDやパスワードの設定が終わっていない筈なので先に「Wi-Fiテザリング設定」を選択します。
そこからSSIDとパスワードを設定して改めて「Wi-Fiテザリング」のボタンをオンにすれば設定完了です。
LINEモバイルのテザリングは非常に使いやすく便利!
LINEモバイルの最大の特徴はカウントフリーが利用できる点ですが、これはテザリングでも同様で格安SIMの中で言えば特にテザリングするにあたって様々な点で便利な通信事業者です。
大手キャリアでテザリングオプションが有料になっていく可能性が高い現状を見ればテザリングを目的としてLINEモバイルの契約を検討するというのも良いのではないでしょうか。