ソフトバンクなどのキャリアから格安SIMのワイモバイルへ乗り換えるにあたって気になるのは、乗り換え後に使えるエリアが変わってしまわないかどうかでしょう。
結論から言うと、ワイモバイルの提供エリアは日本全国で、ソフトバンクと変わりません。ソフトバンクからの乗り換えならアンテナが立たなくなってしまう心配はないので、ご安心ください。
この記事では、ワイモバイルの提供エリアについて詳しく解説します。
ワイモバイルのエリアは日本全国、海外でも使える
ワイモバイルの対応エリアは広く、日本全国で提供されています。具体的にどのくらいエリアが広いかは、公式の「人口カバー率99%以上」という公式の説明からわかるでしょう。
人口カバー率が99%以上なのは、「4G(FDD-LTE)エリア」です。速度が遅い3G回線ではなく、高速通信が可能な4Gでの通信に対応しているエリアがほとんどの人口をカバーしています。
ただし山など人がほとんど住んでいないような場所の場合は、エリア外になってしまうこともあるので注意しましょう。
今住んでいる場所で通信・通話できるか心配な方は、記事の後半で方法を説明する「エリア確認」をおすすめします。
ワイモバイルは海外も対応エリア
格安SIMの中には海外だと音声通話しかできないなど、使い方が限られるものもたくさんあります。しかしワイモバイルは例外で、
- 「世界対応ケータイ」での国際ローミングによるインターネット
- 国際通話
- 国際SMS
以上3つを海外で使えます。各種サービスの月額料金はかかりません。
国際ローミングでは「海外パケットし放題」のサービスが提供されているので、海外エリアでのデータ通信料金は最大でも2,980円(税抜)に設定されています。(音声通話、SMSは対象外)
使いすぎで利用料金が膨れ上がることもなく、安心です。
なお海外では、ソフトバンクと提携している通信会社の回線に接続されます。旅行の際は現地で接続される回線で電波が届かず、エリア外になってしまう場所もあるので、注意しましょう。
海外でもスマートフォンを使って通信・通話を行いたい方には、海外も対応エリアに設定されているワイモバイルの契約がおすすめです。
ワイモバイルユーザーはパケットを消費しないWi-Fiスポットも使える
ワイモバイルはソフトバンクが手がけているため、「ソフトバンクWi-Fiスポット」対応エリアでのWi-Fi通信にも対応しています。利用による月額料金はかかりません。
目印のステッカーが貼ってあるレストランやスーパーなどのお店ではWi-Fiスポットを無料で使えるので、契約しているパケットを消費せずに済むのがメリットです。
ワイモバイルを契約したら、外出先では積極的にソフトバンクWi-Fiスポットを利用しましょう。対応エリアは、ソフトバンクWi-Fiスポットの公式サイトから確認できます。
ワイモバイルはソフトバンクのネットワークを使用している
人口カバー率が高いワイモバイルの提供エリアは、ソフトバンクのネットワークが使われています。
ワイモバイルというブランド自体をソフトバンクが直接自分で手がけていることもあり、ネットワークも基本的にソフトバンクのものと共通しているのです。
つまり今までソフトバンクでスマートフォンを利用していた人なら、乗り換え後に自宅や会社・学校などの今まで使えていたエリアで通信・通話できなくなってしまうことはありません。
一方でドコモやauからワイモバイルに乗り換える人は、使う回線が変わるため、もしかしたら自宅などで通信できなくなってしまうかもしれません。
普段スマートフォンを使っている場所で通信できなくなってしまわないか不安な方は、周りにソフトバンクユーザーがいるなら質問し、問題なく通信・通話を行えているか確認しましょう。
ソフトバンクユーザーが周りにいない場合は、ワイモバイル公式サイトの「エリアマップ」によるエリア確認で対応状況を確認することをおすすめします。
ワイモバイルのPocket WiFiでは専用の回線も使われている
ワイモバイルが展開しているモバイルルーターサービス・Pocket WiFiでは、通信量の上限がない「アドバンスモード」において専用の「AXGP方式」が使われています。
AXGP方式の高速回線はワイモバイルの4G回線とエリアが異なっていて、通常の4Gでは通信できるのにAXGP方式だと圏外になってしまう場所もあるので注意しましょう。
またAXGP方式でのエリア内であっても、屋内で壁などの障害物が多い場合などは通信できないことがあります。
ちなみにアドバンスモードをオフにしている場合やアドバンスモード非対応のPocket WiFi端末では、通信時に4G回線が使われます。
ワイモバイルにおける3Gのネットワークは一部提供終了されている
ワイモバイルでは、高速な4Gではない3Gの周波数帯のうち「1.5GHz帯」と「1.7GHz帯」の提供が終了済みです。
そのため現在使用できる3Gの周波数帯は、「2.1GHz帯」と「900MHz帯」に限られています。
ただし3Gネットワークの提供終了による影響を受ける機種は既に販売されていないものばかりであるため、これからワイモバイルを契約する人にとっては特にデメリットがありません。
ワイモバイルのエリア確認方法
ワイモバイルの提供エリアは、ワイモバイルの公式サイトからすぐに確認できます。公式サイト上部の「エリア」という項目をクリックしましょう。
エリアの項目には、販売中の各種端末が画像つきで並んでいます。利用する端末をクリックすれば、対応するエリアを確認できるしくみです。
例えば「Android One X3」の場合、エリアマップで赤く表示されている場所はワイモバイルでの4G通信に対応しています。
ピンク色の部分は3G対応、薄紫の部分は海上や水上の利用可能、オレンジ部分は4G LTE対応です。基本的に色がついていれば利用可能と覚えておきましょう。
エリアマップは最新の対応状況と別に、今後の対応予定も確認できます。地図の下の「○○年○月以降予定」の項目をクリックして、切り替えましょう。
エリアごとの最大速度は「4G住所別対応速度情報」で確認!
ワイモバイルは端末ごとに対応する最大速度が異なっていますが、エリアごとにも最大速度が異なります。
ワイモバイル公式サイトの「4G住所対応速度情報」で住んでいる地域における対応速度を確認できるので、速度について知りたい方は確認しましょう。
例えば東京都千代田区の飯田橋では、
75Mbps
112.5Mbps
165Mbps
261Mbps
以上4つの最大速度に対応しています。
一方徳島県徳島市の大谷町では、
75Mbps
112.5Mbps
以上2つの速度にしか対応していません。
ワイモバイルでは「電波改善要望」ができる!
ワイモバイルでは、ソフトバンクの「電波改善要望」アプリを使って電波の改善を求めることができます。
ただしスマホプランへの加入が条件なので、スマートフォンユーザーに限られることに注意しましょう。
アプリの地図で場所を指定し、電波が入りづらかった場所の情報を入力して申告すれば、調査結果の回答を得られます。
ワイモバイルを使っていて電波の入り方が悪いと感じたときは、電波改善要望を活用しましょう。
ワイモバイルは日本全国幅広いエリアで使える
ワイモバイルはソフトバンクのネットワークに対応しているため、日本全国の幅広いエリアで使えます。
必要に応じて電波の改善要望を出すこともできるので、使っていてエリアに不満を感じたときは利用しましょう。