格安SIMで大手キャリアを利用していた個人が月々の通信料金を節約しているように、法人で大手キャリアから複数台のスマートフォンやSIMカードを契約している場合も月々の通信料金削減のために当然格安SIMに変更したいと考えると思います。
基本的に格安SIMで法人向けのサービスはそこまで多くはありませんが、2015年にmineoが法人向けのサービスを始め業界内で話題となりました。
今回は、そんな法人でも格安にできるmineoの法人向けサービスをご紹介します。
mineoの法人向けサービスにはどんな特徴があるの?
mineoの法人向けサービスはもちろん個人でも利用できる基本的なサービスの強みに加えて別途法人向けサービスならではの内容もあります。
まずはmineoの基本的なキャリアとしての強みから確認していきましょう。
mineoは法人向けサービスでももちろんマルチキャリア対応
格安SIMの回線がほぼドコモ回線になっている中でmineoは1つのキャリアとして契約した上でドコモとauの通信設備を2つまとめて契約する事ができるというメリットがあります。
中でも法人契約でmineoを利用する場合はauプランとドコモプランをそれぞれ自由に複数回線契約する事ができます。
例えば「外回りをしていたら建物の関係で局地的にドコモ回線が繋がらない・・・」というケースでも契約を変えずに使い分けができる所がmineo特有のメリットです。
ドコモの回線でもauの回線でも法人契約の場合は一つの企業管理IDを使って利用するシステムなのでいくら混在させて契約したとしても一元管理で利用する事ができます。
mineoの法人契約では社内でパケットを分け合える
通信容量については基本的な個人向けサービスのように低い容量のものから自由に選択する事ができ、大容量メニューも用意されているので用途に合わせて無駄なく利用する事ができます。
データ容量を月末までに使い切れなかった場合も翌月に繰り越して利用する事ができるので法人契約であれば少し余裕を持ったプランで契約したとしても無駄にしてしまう事は滅多にないでしょう。
そこに加えて、法人特有のサービスとしてパケットシェアが社内で利用できるという特徴があります。
パケットシェアはmineoの個人契約で言うと、同住所に住んでいるmineoユーザー最大5名でグループ内で繰り越してしまったデータ容量量を共有して使えるというサービスです。
これを社内で利用する事で特定の社員が毎月データ通信量を余らせて慢性的に繰り越しが続いていたとしても、他の社員が余らせている分のデータ通信量を共有して使う事で全体的に無駄なく契約した分の通信量を使う事ができます。
mineoの法人契約は担当者を設けて企業管理ページで一元管理できる
ここも法人契約特有のサービスですが、例えば社員が30人いる会社でmineoのそのまま人数分の30回線契約した場合、それぞれの契約内容を個別に管理するのは非常に面倒です。
もちろん、mineoの法人契約ではそんな面倒なことをしなくとも通信契約に対する企業管理ページが用意され、そのページから社内で契約しているmineoの契約内容を一元管理する事ができるようになっています。
言わば法人契約向けのマイページのようなものですね。
mineoの法人契約は閉域ネットワークの接続もOK
閉域ネットワーク(閉域網)とは、通常のインターネットのように誰もが利用する事ができる通信というのを前提としていない、閉じられたネットワークの事を言います。
日常的に利用するものではありませんが、企業としてであれば社内から外部に決して漏らしたくない情報や特有のシステムを利用するためにセキュリティ対策として利用されます。
mineoの法人契約では外出先からその閉域ネットワークにアクセスする事のできる機能を用意する事ができ、「VPN-SIM」と呼ばれています。
用途としては出張時やテレワーク時に社内でしか利用する事のできないネットワークへのアクセスなどに利用され、便利なのはmineoの基本的なサービスはそのままに閉域ネットワークへの接続もできるメリットがあります。
mineo法人向けサービスの料金は?
mineoの法人向けサービスの月額料金ですが、まずドコモプランとauプランで料金が変わります。
【auプランの場合】
【ドコモプランの場合】
基本的な料金体系は個人サービスとほぼ変わらない状態で利用する事ができます。
法人契約特有のもので言うと複数回線割引という割引があり、一つの企業管理IDに対して複数回線の契約があると回線ごとに50円の割引が適用されます。
一般の複数回線割引や家族割引のようなサービスですが、最大5回線という縛りもなく契約した回線数分の割引が適用されることが違いです。
mineoの法人向けIoTサービスも利用可能
mineoの法人向けサービスにはIoT端末を利用したサービスもあり、現在は監視カメラサービスと車両運行管理に利用するセーフティドライブサービスの2つが提供されています。
基本的に自治体や工事現場などで利用されることを想定したサービスですがIoT端末の特徴として、録画した監視カメラの映像をクラウドに録画し、PCやスマホ、タブレットなどから監視カメラのライブ映像を確認する事ができるサービスです。
実際に設置する監視カメラは買取となりますが、データを録画するためのクラウドサービスやmineoの通信回線もセットとして提供されているサービスなので自治体など、そういった専門知識がない組織でも比較的簡単に導入する事ができます。
もう一つが運送業向けのセーフティドライブサービスです。
mineoのSIMカードが取り付けられた車載機を車両に取り付ける事でクラウドを経由し、パソコンやスマホ、タブレットなどから遠隔監視をする事ができます。
管理画面では車両所在地の確認から、危険な運転をしたかどうかをアラートで知らせるメール配信や、自動で作成される運行日報、運転者ごとの運転特性の分析など様々な情報を確認する事ができます。
mineoの法人向けサービスで会社をお得で便利にしよう!
mineoの法人契約は基本的なサービスは個人契約と同様ですが、そこに加えて法人ならではのニーズに応えられるよう閉域ネットワークへのアクセスサービスや固定IPアドレスの利用、IoTやM2Mなど様々なサービスを組み合わせて利用する事ができます。
mineoの法人向けサービスは現在様々な企業で導入されている実績があります。
会社として大手キャリアでの法人契約をしていて、もし月額料金に不満を感じるようであれば、mineoの法人向けサービスを検討してみてはいかがでしょうか。