SIMフリースマートフォンでワイモバイルのようなSIM単体で契約できるSIMカードを挿して使う場合、まれに「プロファイル設定したのに繋がらない」と慌てるのも良くあることです。
基本的にSIMのみ契約の場合はプロファイル設定を教えて貰えてもワイモバイルショップの店員さんに原因を教えてもらうこともできません。
ここではそんなプロファイル設定などをしている使い初めに起こりがちな、初歩的なミスや定番のミスをまとめて紹介し解消法を解説していきます。
初めてするワイモバイルのプロファイル設定で起こりがちな失敗集
1.機内モードのままになっている、モバイルデータ通信がOFFのままになっている
プロファイル設定を済ませてSIMカードの差し替えをしようとする時にSIMカードの種類によってはデータ定額ではなく従量制の契約になっているSIMカードがあり、そういったSIMを挿し替えようとする時によくあります。
SIMカードを挿しかえる場合はモバイルデータ通信を切り、電源を切った上で交換すると最も不良が起こりにくく安全で確実に交換する事ができます。
ただ、SIMカードを扱うのにある程度慣れて来ると電源を付けたままプロファイル設定だけ済ませて機内モードなどにして挿し替える人もいますし、逆に電源を切る前にあらかじめ機内モードにしておいて、更に電源を切る人もいて様々です。
どちらにしろ典型的な「うっかりミス」の代表として機内モードやモバイルデータ通信を切った状態であわてる方がいるので念のため紹介します。
2.電波を掴むのに時間がかかっている
機種特有のものだったり、その時にたまたま電波を掴むのをてこずったりと、これも機種によって様々な違いがありますが「ちゃんとプロファイル設定したのに圏外だ」と焦っているとしばらくしてから急に電波が入ることがあります。
スマートフォンを利用しているうちにSIMスロットに埃が入り反応しにくい時があれば、その機種特有でちょっと待つと自然と電波が入る時もあるのでこの場合はそのまま待つか「スマートフォンの再起動・機内モードのON/OFF・一度モバイルデータ通信を切る」などの対処をしてみて下さい。
3.プロファイル設定でアクセスポイントの打ち間違い
Androidでワイモバイルのプロファイルを設定するときアクセスポイントを手打ちする必要のある機種があります。
アルファベットや数字を確認しながら自分の手で入力する場合、プロファイル設定をしたと思ったのに電波が入らず最終的にアルファベットや数字の打ち間違いだったと気付くこともあるのでAndroidでプロファイル設定をして、ワイモバイルのSIMカードを挿して使う時は注意してください。
【ワイモバイルのプロファイル設定項目一覧】
4.そもそもワイモバイルで動作確認が取れていない機種だった
SIMフリースマートフォンを代表にワイモバイルで販売されていないスマートフォンでワイモバイルのSIMカードを使おうとするとプロファイル設定をちゃんとしても原則としてワイモバイル側では上手く通信できなかった時の責任はとれません。
単純に通信できないこともあればプロファイルの設定も上手くいっているのに特定の機能だけ(デザリングや留守番電話など)が機能しない場合もあります。
ワイモバイルの公式サイトではせっかくプロファイル設定もしたのにワイモバイルのSIMで使えなかったというような状態をなるべく回避するために「接続実績のある他社端末」のリストが公開されています。
そこまで古くないスマートフォンであればほとんどリストに入っていて確認できる状態にあると思いますが、万が一ここのリストで通信できないことや使えない機能が表示されていた場合はあきらめて新しいスマートフォンを用意する事をおすすめします。
【他社が販売する携帯電話をワイモバイルで利用する】
https://www.ymobile.jp/service/others/simonly/
5.挿したSIMカードの向きがおかしい
ほとんどのスマートフォンはSIMカードを挿すトレイの部分にピッタリSIMがハマるようになっているのでSIMカードの向きに悩むケースはそこまで多くありません。
ただ、たまに機種によってはトレイというよりソケットに挿し込むような形状になっているスマートフォンがあり、そのタイプだと非常にSIMカードの向きを間違えやすいです。
このタイプのスマートフォンだった場合、更に海外製でほぼ説明書もない場合はもうプロファイル設定だけ済ませておいて、とにかく総当たりになります。
挿しながら反応する向きを探すしかなくなる事が多いのであきらめずに試しましょう。
6.SIMフリースマートフォンの初期不良
滅多にありませんがSIMフリースマートフォンを購入したとき稀に遭遇します。
SIMのスロットが1つで、プロファイル設定をしても初期不良でどうしても反応しないのであればすぐに気づいてメーカーに問い合わせる事が出来ますが見落としがちなのがデュアルSIMというSIMカードが2つ同時にセットできるスマートフォンです。
元々使わないのであれば諦めもつきやすいですが海外出張が多い方で片方を国内用、もう片方を海外の出張先用にして使うことを想定した場合、いざ海外へ行き海外用のSIMに切り替えてプロファイル設定をした途端に気づくこともありかなり落胆することになります。
デュアルSIM機能の付いたSIMフリースマートフォンを使う時は購入した時に必ずどちらも通信できるか一度は確認しておいた方が良いでしょう。
7.SIMカードが汚れている、曲がっている
SIMフリースマートフォンやワイモバイルのようなSIMのみ契約が増えてきた関係で少しずつ増えていますがSIMカードは結構デリケートなものなので金属の接触面が汚れてしまったり、強く扱い過ぎてしまうとプロファイル設定をしても反応せず圏外になることがあります。
SIMカードは手に取ると分かりますが丈夫な厚紙のような素材でできていて、やろうと思えば金属部分も爪を立てて少し強めに力を入れるだけでも潰れてしまうようなものでできています。
当たり前ではありますが、SIMカードの挿し替えになれて雑に扱うと自然と反応しなくなってしまう可能性もあるので注意が必要です。
ちなみにワイモバイルの場合はSIMカードの再発行ができますが、SIMカードの再発行手数料として3000円がかかります。
適当に扱ってせっかくの自由な時間にワイモバイルショップへ相談に行き、余計に3000円払うことになるとかなりの精神的なダメージが来るので丁寧に扱いましょう。
8.プロファイル設定以前に技適マークがついていない機種だった
日本で発売されている携帯電話機には技適マークというアイコンの表示ができるようになっていて、この技適マークが付いている機種は「日本の法令に則って販売されている機種ですよ」という印になっています。
携帯電話のような電波を利用する機器は日本で使う場合、日本国内で利用されている様々な電波を利用した設備と混線するような事が無いように電波法などで基準が定められており、技適マークがついていない製品は利用しているだけでも厳密に言うと法令に違反しているので逮捕される可能性さえあります。
SIMフリースマートフォンが流行り、海外から輸入されて日本に来るSIMフリースマートフォンも多いことから日本国内で技適マークがついていない機種が手に入ってしまう状態も問題ですが、流行に法律の改正が追い付かず多少曖昧な状態が続いています。
海外製の中古で売られているSIMフリースマートフォンを安いからといって気軽に買ってしまったりしなければ技適マークがついていないスマートフォンが手元に来ることも少ないとは思いますがSIMを挿して通信した段階で実際に違法な行動として扱われるので利用しないように注意してください。
間違えやすい部分や危険な所を把握して安全にワイモバイルのSIMを使おう
ワイモバイルのSIMのみの契約やSIMフリースマートフォンの利用は大手3キャリアのようにすべて用意してもらえることがないので、自分である程度の知識を持って使わないと変なトラブルを起こしてしまう可能性があります。
そういったトラブルのほとんどは知っていれば対処できるものですがワイモバイルのプロファイル設定を行って「いざ使おう!」と意気込んでいる状態では気づかない可能性もあって当然だと思います。
この記事を参考にトラブルに対して冷静に対処できるようになれば嬉しいです。