スマートフォンの通信料金が安くなると評判を集める格安SIMですが、実はその中でも特別なポジションを維持しているワイモバイル。「CMは良く目にするけど具体的なワイモバイルのサービス内容はよくわからない」という状態の方は多いと思います。
そんな方のために、ここではワイモバイルならではの基本的な強み、特徴を紹介しながらワイモバイルの評判を確認していきましょう。
【ワイモバイルの評判】ワイモバイルの持つ最大の強みとは?
ワイモバイルがその他の格安SIMと差別化され、評判になる大きな要因は「実は格安SIM(MVNO)の定義に当てはまらない!」というのが最大の強みとなっています。
具体的な格安SIM(MVNO)の定義を知らない方にとっては「え?月々の料金が安いSIMカードが格安SIMって言うんじゃないの?」と混乱してしまうかもしれません。
ここで一度、評判に上がりやすいワイモバイルの強みを知るために格安SIMやMVNOという言葉の意味から理解していきましょう。
【評判1】ワイモバイルは「格安」だけど「MVNO」じゃない!
そもそも格安SIMはほとんどの場合「MVNO」の事を指してそう呼ばれるようになっています。
「MVNO」は「Mobile Virtual Network Operator」の頭文字で、日本語にすると「仮想移動体通信事業者」となりますが、日本語にしてもなおさら分かりにくい言葉なのでかみ砕いて解説します。
「MVNO」は「他社(docomo、softbank、au)から通信サービスを提供する回線設備自体を借り受けて、自分の会社のブランドとして通信サービスを提供している事業者」の事で、独自の料金プランやサービスと加えてリーズナブルに提供する事業者が多いことから「格安SIM」と呼ばれるようになりました。
「格安SIM」という言葉自体には厳密な定義もなく「一般的にそう呼ばれるようになったもの」なので混同されがちですが、例えば楽天モバイルのSIMカードを契約するとdocomoのSIMカードが届くのはdocomoの通信設備を借りて楽天モバイルのサービスを提供しているからです。
そして本題に入ると、ワイモバイルはソフトバンクの通信設備を使って提供されていますがMVNOのようにソフトバンクの通信設備を「借りて」提供しているのではなく「直接」使って提供している事が良く評判に上がる部分です。
通信サービスには「そのまま使うこと」と「借りて使うこと」の違いがあり、例えば通信設備の利用が集中する時間帯(お昼や夕方以降のゴールデンタイム)で通信サービスを利用しようとすると「借りて利用している通信サービスの方から優先的に速度が落ちていく」ような現象が起こります。
ワイモバイルは元々WillcomとEMOBILEが合併されて生まれた携帯電話会社で現在はソフトバンク株式会社のもう一つの携帯ブランドとして提供されているサービスなので「回線設備を借りてサービスを提供する通信事業者」ではなく「回線設備を持つ携帯電話会社」としてサービスを提供することが出来るため、それがあらゆる良い評判に繋がる強みとなっています。
【評判2】格安SIMの中でもダントツの通信速度と安定性を誇るワイモバイル
通信設備を借りずにそのまま使うことのメリットとして第一に挙げられるのは「通信速度が速く安定している」事です。
ワイモバイルはソフトバンクで提供している回線をそのまま利用することが出来るため、例えば元々ソフトバンクのスマートフォンを利用していて快適に使えていたのであればワイモバイルに変更したとしても今までと全く変わらずに使えます。
実は料金が安くなると評判の格安SIMの中には、借り受けて提供している事業者側で快適な通信速度を維持することができず、混雑する時間帯によっては利用するのにストレスを感じるレベルで速度が下がってしまう場合があります。
評判を聞いて、安くなるからとMVNOに乗り換えたら思った以上に通信速度が下がってしまい、泣く泣く他のSIMカードへ転々と乗り換え続けることになるケースもありますがソフトバンクのサービスエリア内であればワイモバイルは格安SIMの中でも速度、安定性ともにかなり信頼が厚く評判の良い部分です。
【評判3】ワイモバイルは料金プランが分かりやすい!
もう一つの評判の良い特徴は料金プランの分かりやすさです、スマートフォンやSIMカード単体での契約ならスマホプランが対象になります。
スマホプランは「S・M・L」の3種類に分けられていて通話の基本料金やデータ通信をするための料金やパケット定額サービス、無料通話も込みで月額料金が決まっています。
スマホプラン全てに共通して通話は1回10分以内であれば回数制限もなく無料で使えます。更に10分以上の通話を頻繁にするようであれば毎月1000円の通話オプション、スーパーだれとでも定額に加入するだけで時間も回数も無制限に通話ができるようになっています。
スマホプランSは月額料金が2980円、データ通信容量1GBのプランで、ほとんど外で動画を見たりすることもなく、なるべく安くスマホを持ちたい場合オススメです。
スマホプランMは月額料金3980円、データ通信容量3GBのプランで、料金的にはプランSから1000円プラスになりますが通信容量が2GB増えるためコストパフォーマンス的には一番使い勝手が良いプランです。
そして最後にスマホプランLですが月額料金5980円でデータ通信容量が7GBと大容量のプランになります。
ワイモバイルには持ち歩けるPocketWiFiもあります。
スマホプランSで契約したスマートフォンと通信容量上限なしのPocketWiFiを組み合わせて利用する方もいますが、あくまでスマートフォンだけで通信したいという場合重宝するプランです。
スマートフォンを利用するにあたっての料金がほとんどまとめて1つのパッケージになっているため月々の料金がイメージしやすく、従量制で料金が変動する部分もほぼないので毎月の通信費が分かりやすいと評判です。
【評判4】ワイモバイルはキャリアショップが豊富
これも回線設備を借り受けて提供するようなMVNOと違い携帯電話会社として扱われているからこその強みですが、ワイモバイルは数ある格安SIMの中でも携帯ショップの数が多く対面でのサポートを受けやすいため機械が苦手な方やメールや電話、チャットで問い合わせて質問するしかない状態になってしまうのが嫌いな方からの評判が良いです。
楽天モバイルやmineoなどのMVNO事業者が提供する通信サービスでも、どんどん店舗を構えて契約業務や端末の販売を積極的に進めていると評判の通信事業者は増えています。
ただ、大元の会社がソフトバンクであり元々WillcomやEMOBILEが運営していたショップが合併後に積極的にワイモバイルショップへ変わっていったことからワイモバイルには土台として元々用意できる店舗の数が圧倒的に多くあります。
「月々の通信料金は安く、でもサポートもその他の格安SIMより充実している」という状態が作れているため比較的安心して格安SIMデビューができるキャリアとしてワイモバイルの評判が上がっています。
「メールでの問い合わせやウェブサイトでの手続きさえできれば後の設定や諸々は自分でできるからいい」という人であれば関係のない部分かもしれませんが、初めての格安SIMに不安がある人にとって、店員さんに案内を受けながら手続きできるのは最大の利点ではないでしょうか。
ワイモバイルの評判として良く話に上がるのは大きく分類してここまでの4点が多いです。
格安SIM初心者にはワイモバイルが一番オススメ
ここまでワイモバイルの評判に上がる良い部分を紹介してきましたが、実際にワイモバイルを利用されていていい評判を聞くのはスマホを利用している中でもライトユーザーが多く、やはりワイモバイルをお勧めしたいのは何より「契約とか色々自分で判断してできるか不安で」と悩んでいるような初心者ユーザーです。
通信速度が安定していて高速、無料通話のメリットもあり、月額料金もリーズナブルでショップも豊富なため困っても安心、2年縛りを気にする方もいますが短期間で通信事業者を転々とする必要があるユーザーでもなければ影響がないためデメリットがほとんどない格安SIMといっていいと思います。