Q.「SIM(シム)」ってなあに?
「SIM(シム)」とは、スマホやケータイ、タブレットなどのモバイル端末でデータ通信や音声通話などを行うために必要なICチップカードのことで、「SIMカード」と呼ばれることが一般的です。
電波を使ったデータ通信や、音声通話をするには、
このSIMカードをスマホやタブレットなどの端末に挿入する必要があります。
SIMカードにはそれぞれに一意のID番号が割り振られており、SIMカードを端末に装着すると、各端末が誰のものなのかを特定できるようになります。
スマートフォンや携帯電話にとって、SIMカードはいわば身分証明書のようなものです。
Q.SIMにはどんな種類があるのか?
SIMには、左から大きな順に下表の3種類があります。
標準SIMまたはminiSIM (ひょうじゅんしむ) |
microSIM (まいくろしむ) |
nanoSIM (なのしむ) |
---|---|---|
大きい | 中くらい | 小さい |
縦25mm × 横15mm | 縦15mm × 横12mm | 縦12.3mm × 横8.8mm |
標準SIMは、最近は使われていません。
過去にはガラケーなどで利用されていましたが、microSIMに移行が進み、現在ではあまり使われなくなってきています。
一部旧式のポケットWiFiなどではまだ使われているものがあります。
2017年7月現在、microSIM対応の端末が主流となっていますが、
Huawei,Xiaomi, ASUSなどの大手端末会社のAndroid最新機種では既にnanoSIMに移行が進んでいます。
iPhoneで採用されているのもnanoSIMですので、それも併せて考えると、今後はnanoSIMが主流になることが予想されます。
一方で、中国の格安スマホでは未だにmicroSIMのものが残っています。
Q.利用中のSIMカードと違う大きさのSIMカードを入手するには?
大手キャリアの場合は機種変更の際には、端末に適したSIMカードを挿入してくれるため、
それほど問題にならないのですが、
例えば格安SIMを使っていて、端末を買い換えた際には、今使っているSIMのサイズが使えないということがあります。
その場合は、一般的に2,000円前後のSIMサイズ変更手数料や、
買い増し料金などを支払うことで、大きさの違うSIMを改めて入手することになります。
Q.SIMサイズの変更を、SIMを買い換えずに安く済ませる方法はないの?
サイズの違うSIMを手に入れるためには、前述のように買い増し料金などを支払う方法ありますが、そもそも現状使っているサイズのSIMを再利用することはできないのでしょうか?
なんと、それができるんです。
実は、SIMの大きさに関わらず、SIMの内部構造や、端末に搭載された端子そのもの大きさは変わりません。
そのため、SIMの大きさだけを変えることができれば、手元のSIMを利用することが出来ます。
わざわざ大きさの違うSIMを改めて手に入れる必要はないのです。
Q.小さいサイズのSIMを、大きいサイズのSIMとして使うには?
小さいサイズのSIMを、大きなサイズのSIMとして使うには、
アダプターを購入することでサイズを変更することができます。
アダプターの価格も1000円前後ですので、買い増し料金を支払うよりも経済的です。
サイズを変えるだけなので、相性の問題などもあまり起きていないようです。
Q.大きいサイズのSIMを、小さいサイズのSIMとして使うには?
SIMのサイズを小さくする場合は一手間と、ちょっとしたコツが必要です。
「コツ」というのは、実はSIMそのもののサイズを小さくカットするということなのですが、
詳細は別記事「MicroSIMをnanoSIMサイズにカットする方法〜カッターナイフ編〜」に記載しましたので、ぜひ参考にしてみてください。