HUAWEI P10 liteは中国のスマホメーカー「HUAWEI」から発売されているSIMフリースマホです。
2016年に日本で爆発的ヒットを記録した「HUAWEI P9 lite」の後継機で、2万円台とは思えない高級感のあるデザインやスペックなどで2017年に最も売れたSIMフリースマホとなりました。
同じHUAWEIの「nova lite 2」が価格・スペックともに似ていますが、P10 liteはau VoLTEに対応しているというメリットがあります。
本記事では筆者が実際にHUAWEI P10 liteを利用し、レビュー・評価しています。P10 liteの購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
HUAWEI P10 liteの特徴
まずはHUAWEI P10 liteの特徴や、筆者が実際に使ってみた良かったと思える点を見ていきましょう。
高級感あふれるガラスボディ
HUAWEI P10 liteの背面はガラス素材を使用した「ガラスボディ」になっています。
低価格なスマホではガラスではなくアルミやプラスチック素材を採用することが多いです。コストを抑えるためにはしょうがないですが、その分だけ見た目が安っぽい印象になることがあります。
P10 liteはガラス素材を採用しているので、2万円台半ばのスマホとは思えない高級感あふれるボディに仕上がっています。
とくにサファイアブルーのカラーリングではガラス層の下に0.1mmの光沢フィルムを重ねているため、見る角度によって光の反射が変化し、他のスマホにはない独特な輝きを放っています。
普段使いなら十分すぎるスペック
HUAWEI P10 liteは2万円台という手ごろな価格で購入できますが、スペックは決して低くなく、むしろ普段使いなら十分すぎるスペックです。
独自開発のCPU「Kirin 658」はHUAWEIの最新モデルに搭載されている「Kirin 659」より1つ古いですが、性能はほとんど変わりません。SNSやブラウジング、動画視聴ならストレスなくサクサクこなせますし、よほど重たい3Dゲームでなければゲームも楽しめます。
HUAWEI P10 liteのスペックが具体的にどれくらいなのかを知るために、ベンチマークソフト「Antutu」を使ってHUAWEI P liteのスペックを計測してみました。
Antutuの総合スコアは「77215」となりました。スコアの目安は
- 5~6万点前後:ミドルスペック
- 8万~9万点前後:ミドルハイスペック
- 10万点以上:ハイスペック
となっているので、HUAWEI P10 liteはミドル~ミドルハイクラスのスペックを持っていることになります。
実際に筆者はHUAWEI P10 liteをメインのスマホとしてLINEやSNS、Google Map、ソーシャルゲームなどを利用していますが、非常にサクサクと動作しています。文字入力や画面のスワイプも突っかかることなくスムーズです。
au系の格安SIMで使える数少ないモデル
HUAWEI P10 liteは発売後のソフトウェアアップデートでau VoLTEに対応しました。これにより、ドコモ系の格安SIMだけでなくUQmobileやIIJmio(タイプA)といったau系の格安SIMでもP10 liteを使うことができます。
au系の格安SIMを使うにはau VoLTE対応のSIMフリースマホが必要です。しかし、au VoLTEに対応しているSIMフリースマホは種類が少なく、HUAWEIのスマホの場合、P10 liteを含めても2機種しかありません。
au系の格安SIMを使いたい人にとって、HUAWEI P10 liteは貴重な選択肢と言えます。
急速充電対応で、素早いバッテリーの充電が可能
HUAWEI P10 liteはHUAWEI独自の急速充電に対応しています。付属の専用ACアダプタを使うことで、30分で43%、97分で100%の充電が可能です。素早く充電してくれるので、急いでいるときでも安心です。
実際、筆者も朝起きてから充電がないことに気づくことがあります。他のスマホだと充電が間に合わないことが多いですが、P10 liteは急速充電のおかげで出かける準備をしている間にしっかり充電してくれます。
消費電力の少ないKirin 658のおかげで電池持ちが良いHUAWEI P10 liteですが、仮に電池がなくなってもすぐに充電できるのも強みです。
HUAWEI P10 liteの残念なところ
ガラスボディを採用した本体デザインや機能面ではとても2万円台とは思えないHUAWEI P10 liteですが、残念なところも少しだけあります。
防水やおサイフケータイには非対応
低価格ながらスペックが高くau VoLTEに対応するなどコスパに優れるP10 liteですが、防水・防塵やおサイフケータイには非対応です。
これらの機能は日本国内では需要が高い機能ですが、海外製SIMフリースマホでは搭載していないことが多いです。
防水・防塵やおサイフケータイを利用したい場合は国内メーカー製のSIMフリースマホを検討しましょう。
USB端子はUSB type-CではなくmicroUSB
HUAWEI P10 liteのUSB端子はUSB type-Cではなく従来通りmicroUSBのままです。最新モデルではUSB type-C採用の機種が増えていますが、P10 liteは1年前に発売されたので仕方がないですね。
microUSBとUSB type-Cは互換性がないので、すでにUSB type-Cの製品(ケーブルなど)を持っていてもP10 liteに使いまわすことはできないので気を付けましょう。
HUAWEI P10 liteのスペック
最後にHUAWEI P10 liteのスペックをまとめておきます。
カラー | サファイアブルー、パールホワイト、ミッドナイトブラック、プラチナゴールド |
サイズ | 約72mm×約146.5mm×約7.2mm |
重さ | 約146g |
OS | Android 7.0 |
ディスプレイ | 約5.2インチ, 1920×1080 |
CPU | HUAWEI Kirin 658 オクタコアCPU (4 × 2.1GHz + 4 × 1.7GHz) |
メモリ | RAM:3GB / ROM:32GB |
カメラ | アウトカメラ:1200万画素
インカメラ:800万画素 |
Wi-Fi | IEEE802.11 a/b/g/n/ac(2.4/5GHz) |
Bluetooth | 4.1 |
バッテリー | 3,000mAh(急速充電対応) |
発売から間もなく1年経過するということもあり、18:9の縦長ディスプレイやデュアルレンズカメラなど、最新のトレンドには対応していません。
とは言え、2万円台のスマホということを考えると十分すぎるスペックですね。バッテリーが急速充電に対応していたり、Wi-Fiが11acに対応していたりと、低価格スマホらしからぬ機能の豊富さがP10 liteの売りでもあります。
HUAWEI P10 liteは高コスパでau VoLTEに対応している貴重なスマホ!
今回はSIMフリースマホ「HUAWEI P10 lite」を実際に使ったレビュー・評価を紹介しました。
HUAWEI P10 liteは2万円台という価格ながら高級感あふれるデザインと普段使いなら十分すぎるスペックが魅力です。とくにガラス素材を採用した本体の高級感は、ハイスペックスマホにも引けを取りません。
また、SIMフリースマホでは珍しくau VoLTEに対応しており、au系の格安SIMでも使えます。発売から1年近くが経過していますが、au VoLTEに対応した高コスパスマホを使いたい人には最適な1台です。