ワイモバイルは元々、WillcomとEMOBILEが合併して生まれた携帯電話会社ですが、その都合上機種変更をするときに微妙な仕様の違いがあり混乱してしまう方が比較的多いです。
ワイモバイルの契約システムには、WillcomやEMOBILEのシステムをそのまま利用して契約が続いているものを機種変更のタイミングでワイモバイルの契約に改めて契約し直す事で新しい機種にするような方法があるためややこしくなってしまうのですが、ここではそういった複雑な部分を含め、ワイモバイルで機種変更をするときの注意点をまとめました。
ワイモバイルの機種変更と契約変更の違いとは
まずはワイモバイル特有の機種変更と契約変更の違いについて理解しましょう。
機種変更になるか契約変更になるかの切り分けは現在利用されている端末の料金プランによって切り分けられます。
ただ、WillcomとEMOBILEのプランを含めて一つ一つのプランを取り上げ、そのケースごとに機種変更か契約変更かを解説すると非常に大量のパターンがあり、かえって理解しにくくなってしまうのでそれぞれの解説は大まかな言葉の定義を理解するためのものとして捉えてください。
ワイモバイルで機種変更として扱われる基準は「プランを変更せず機種のみ変更すること」と捉えると分かりやすいと思います。
ワイモバイルの製品には大きく分けて「ソフトバンク回線を利用したスマートフォンやSIMカード」と「ソフトバンク回線を利用したPocket WiFi」「旧Willcomが利用していたPHS回線を利用したPHS(2018年3月で新規受付、機種変更ともに終了)」がありますが、料金プランの変更がなく利用する電波も現状と根本的に変わらない場合は機種変更という扱いになります。
現状のワイモバイルではPHSの新規受付や機種変更が終了した時点で、過去にWillcomやEMOBILEから引き継いだサービスを利用している人がほとんどいない状態になっているはずなので古くからワイモバイルを利用しているという人でなければほとんどの場合は機種変更扱いで手続きができる状態です。
逆に契約変更という扱いになる場合は「今のワイモバイルには無いサービスや料金プランを利用しているユーザーで、元々WillcomやEMOBILEで提供されていたものなために端末を変えるタイミングで一度契約をし直す必要がある」ときに適用される表現です。
契約変更では現在の利用している携帯電話会社はワイモバイルとなっていますが契約の状態は過去のシステムで運用されており現行のワイモバイルの契約システムを利用していないので、機種だけの変更ではなく契約そのものをし直すという形式になります。
契約変更として手続きをするか機種変更として手続きをするかによって手続きに必要なものが変わったり、微妙な違いがあるのでWillcomやEMOBILE時代からワイモバイルを利用している方は予め注意しておきましょう。
ワイモバイルで機種変更をする時にかかる費用は?
ワイモバイルで機種変更をする時に発生する費用は大きく3つに分けると「事務手数料・解除料・端末代金」の3つです。
1つ目の事務手数料については他社と変わらず、一度手続きをすると3000円(税抜)の手数料が手続きをした来月の通信料金とまとめて請求されます。
2つ目の解除料金は、プランを変更しない機種変更手続きでは何らかの特殊なキャンペーンが適用されているような状態でなければ発生しませんが契約変更手続きになる場合は稀に解除料金が発生する状態にある方がいます。
解除料金が発生する状態にあるかは今利用している料金プランによって変わるのでワイモバイルの問い合わせ窓口へ電話するかワイモバイルショップで実際に契約内容を確認してもらうと確実です。
3つ目の端末代金はワイモバイルで提供されているスマートフォンを購入して利用される方はもちろん必要になります。
新しいスマートフォンを機種変更で購入する場合は一括か分割かを選んで端末代金の支払いをすることができ、分割で購入する場合は機種変更手続きと同時に分割をするにあたって審査が行われます。
基本的に厳しい審査ではないのでほとんどの場合は分割の審査が通り手続き終了となりますが、審査をするタイミングで個人の信用情報を扱う複数の信用情報機関へ情報が送られます。
例えば過去にクレジットカードの支払いが出来なくなり何か月も延滞していたり、自己破産の履歴があったりする場合はそういった情報が信用情報機関へ保存されており携帯電話の分割購入にも影響するので、そのような場合は一括での購入しかできない状態になる可能性もあります。
短期間に機種を分割で購入しようとする場合の注意点
ドコモやauなどの携帯電話会社は機種変更の期間に制限がなく極端に言えば機種変更をした次の日に、また新しい機種に変更する事も出来ます(買ったその日に補償に入らず携帯を大破してしまったようなケースです)。
実はワイモバイルはこういった短期間での機種変更に対して制限がついており、ある一定の期間を過ぎてからでないと機種変更ができないような仕様になっています。
基本的には口座振替で分割購入をしている場合は手続きをしてから6ヶ月が制限期間になります。
それ以外にクレジットカード決済と一括支払いで口座振替を利用している場合も1ヶ月は機種変更ができない状態となります。
短期間の間に自分のスマートフォンを壊してしまった場合は他社のように仕方がないからとりあえずもう一回機種変更するような手続きが取れない場合があるため、ワイモバイルでスマートフォンを契約する場合は最初の期間だけでも良いのでなるべく補償に入ることをオススメします。
ワイモバイルへの契約変更で古いメールアドレスは引き継げる?
これは機種変更ではなく契約変更手続きをする方にとって不安に感じる部分だと思いますが、2つの携帯電話会社が合併してできた都合上ワイモバイルのメールアドレスは過去に利用されていたアドレスを含めるととても多くあり、専門知識を持つショップスタッフでもない限り全て把握するのは困難な状態になっています。
公式サイトでも「アドレスの引継ぎ転送対応表」がありますが分かりやすいよう「転送可」と表示されているアドレスと「〇設定要」と表示されているアドレスに分けて解説します。
「〇設定要」と表示されているアドレス一覧
- wcm.ne.jp
- ymobile.ne.jp
- pdx.ne.jp
- xx.pdx.ne.jp
- willcom.com
- y-mobile.ne.jp
このアドレスは旧Willcom端末を利用されている方が所有しているアドレスですが、ここまでのアドレスは新しいワイモバイルのスマートフォンにしたとしてもアドレスの引継ぎが出来ます。
設定方法は公式サイトの「アドレス引継ぎ設定方法」をご覧ください。
【アドレス引継ぎ設定方法】
https://www.ymobile.jp/service/mail/inherit/
「転送可」と表示されているアドレス一覧
- ymobile1.ne.jp
- emobile.ne.jp
こちらは旧EMOBILE端末で利用されていた方が所有しているアドレスですが、この2つのアドレスに関しては一定期間の転送ができるだけでいずれサービスが終了するアドレスなのでもし契約変更で端末を変える予定なのであれば、割り切って引き継がずに新しい何らかのアドレス(Gmailなど)を作ってしまう事をオススメします。
2社が1つにまとまりつつあるワイモバイル
ワイモバイルが合併後に2社のサービスを引き継いだ関係上、どうしてもややこしくなってしまう部分を解説しました。
一般的に分かりづらくややこしい部分を紹介しましたが、これ以外にも多くのケースがあり正直なところショップで直接確認しない限り把握できないケースもあるため今回解説したものは本当に一般的な一例としてみていただけるとありがたいです。
ワイモバイルでそろそろ機種変更しようかな?と考えているのであればぜひ予め一度この記事を確認してから検討してみてください。
▼▼ワイモバイルが気になった方は公式サイトでチェック!